ゴム金型の分類

ゴム金型は金型構造と製品生産技術の違いによって、プレス成形金型、ダイカスト成形金型、射出成形金型、押出成形金型の四つの常用金型、及びいくつかの特殊ゴム製品を生産する特殊ゴム金型、例えばインフレーション金型、ゴム浸漬金型などに分けられる。

1.プレス成形金型

普通型とも呼ばれる。これは混練され、一定の形状に加工され、計量された半製品ペーストを直接金型に入れ、平板加硫機に送られて加圧、加熱される。ゴム材料は加圧、加熱作用下で加硫成形される。

特徴：金型構造が簡単で、汎用性が強く、使用面が広く、操作が便利であるため、ゴムプレス製品の中で比較的に大きい割合を占めている。

2.ダイカスト成形金型

伝達型または押出成形型とも呼ばれる。これは混練された、形状が簡単で、一定量の膠材または膠塊半製品をダイカストダイキャビティに入れ、ダイカストプラグの圧力によって膠材を押出し、そして鋳造システムを通じて膠材を金型キャビティ中に加硫定型させる。

特徴：普通のプレスより複雑で、普通のプレスではプレスできない或いは無理にプレスすることができない薄肉、細長くて曲がりやすい製品、及び形状が複雑で材料を入れにくいゴム製品を作るのに適している。この金型を用いて生産された製品は緻密性がよく、品質が優れている。

3.射出成形金型

これは、予備加熱されて塑性状態になったペーストを射出型を介した射出システムにより金型に注入して定型加硫するものである。

特徴：構造が複雑で、大型、厚肉、薄肉、形状が複雑な製品に適している。生産効率が高く、品質が安定し、自動化生産を実現することができる。

4.押出成形金型

ダイの成形金型を通じて各種断面形状のゴム形材半製品を製造し、予備造形の目的を達成し、その後冷却定型を経て加硫タンク内に搬送して加硫したり、プレス法に必要な予備成形半製品ペーストとして使用したりする。

特徴：生産効率が高く、品質が安定し、自動化生産を実現できる。